遠視がやっかいな眼になるとき
2016年7月22日
こんにちは、「ああ良い眼鏡専門店」 http://yoimegane.jp/ のスタッフMです。
今日は大切なお話をいたしましょう。
わたくしスタッフMは近視さんより遠視さんの方が気にかかります。
ひとつに自分が遠視であるということ
ふたつめにお困りの症状を訴えられる方に遠視が多いということがあるからです。
お困りの症状にはどんなものがあるのかと申しますと
これまでどこでメガネを作っても満足しなかったということがダントツです。
なぜなのでしょう。
これはある程度説明ができます。
まず遠視の眼はこのブログでもよく出てくるように調節力が強いというのがポイントです。
若い頃より裸眼で来た人にこのタイプが多いです。
本来は遠視であるにもかかわらず裸眼で遠くも近くも見える方ですね。
裸眼で見えるので自分がメガネを掛ける必要なんて考えたこともない…
でもある頃から近くが見えづらいなどの症状を体験し始める
けれどまだ若いし疲れが取れれば遠くも近くも見えるからとそれをほおっておく…
実はこの時がやっかいな遠視になるかならないかの分岐点でもあります。
やっかいな遠視と申したのはご本人が困ったと本気で思った時には調節力をコントロールしにくい状態になっている可能性があるのです。
ちょっと見えづらいけどまだまだいけるぜ!と思う。
見たいものを見よう見ようと目は本人には知らせずどんどん調節力を働かせる。
すると本来は調節力も休む暇が欲しいのに休めない体になってしまう…
休めない、つまり暴走です。
どこを見てもギューッとフル回転で調節してしまう。
本来の目であればぼやけるような距離でもそうなると当然それは疲れとなります。
これがやっかいな遠視の目になるとここでは表現しております。
それに加えもし不同視(左右の度数差)があればさらにやっかいです。
そのような調節力が暴走している目にメガネを掛けて頂くことが本当は最優先なのですが
暴走してしまった調節力はなかなかそれに適応できないのです。
それが裸眼でずっと無理をしてきた人がメガネで苦労する原因の一つであります。
恐らくこのブログをお読み頂いている方は近視の方が多いと思うのです。
でも周りに裸眼で生活している方は案外多いのではないでしょうか。
裸眼で全然問題のないと思っている人々も実際よくお話を伺うとなんらかの症状をお持ちです。
でも本当に困ったときしかメガネが必要とは思わないのが人情であります。
わかります。
わたくしもそんな一人でしたから。
おまけにメガネを作って掛けても掛けなくても一緒じゃんなんて思ったりします。
実はそれが遠視のなせる技。
メガネを掛けてよく見えるということはその度数が必要と言う事ですね。
それをメガネを外してもよく見えるということはその度数分を眼が調節してるということを忘れてはなりません。
もし本当に困ったときは体もかなり困っているということです。
つまり快適な見え方を得るにはいくらかの努力が必要になっているということです。
個人差はありますが脳がその情報を受け入れ体がそれについてくる時が来るのを待つ時間が必要ということなんです。
遠視の眼に調節を休ませてやる環境を与えることはとても大切なんです。
メガネを掛けることによってそれが可能であります。
当店にてそのタイプのお客様を検査する時はかなりの時間を要します。
調節力が暴走して不安定になっているからです。
それでもあきらめることはありません。
ご本人にその意思がありそして少しでも可能性があれば
その目にふさわしい目の情報を得る努力をさせて頂きます。
言えることはここで書いたようなことに思い当たるのであれば
できるだけ早く裸眼からメガネに切り替えることをおススメいたします。
適応力が少しでもたくさん残っているうちに。
そして近視さんにも裸眼さんにももっと知って頂きたいのです。
スタッフM